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大競争時代のエネルギー業界について

大競争時代を勝ち抜くために

東京ガスを含めたエネルギー業界を取り巻く環境は、みなさんが想像する以上に変化に富んでいます。では、そんな大競争時代のエネルギー業界とはどんな状況なのか?それに対して東京ガスはどんなビジョンを描いているのか?そのためのシナリオは?
このコーナーでは、エネルギー市場の自由化を機にメガ・コンペティション(大競争)の時代に突入したエネルギー業界や同業界内における東京ガスの位置づけの現状認識と今後の戦略をご紹介します。

 
「地域独占供給・料金規制・供給義務」という事業体制の崩壊

エネルギー市場における規制緩和や自由化の動きは、私たち東京ガスにとっても、まさに「メガ・コンペティション(大競争)時代の本格的な幕開け」を告げるものでした。1995年、ガス事業法が20数年ぶりに改正され、エネルギー自由化路線が明確に打ち出されたことにより、真の意味での大競争時代が始まったと、私たちは認識しています。
もともと都市ガス事業は、「地域独占供給・料金規制・供給義務」が一体となって事業が形成されていました。ところが法律の改正により、自由化された分野(いわゆる大口のお客さま)については地域独占が認められず、誰でも都市ガスを供給できるようになりました。また料金も、自由化された分野においては当然ながら自由。供給面でも、自由化市場については従来の意味での供給義務はなくなりました。このように、東京ガスの事業の根幹を成していた三条件が大きく揺らぎだし、それに伴って、私たちも新時代に向けて新たな事業戦略を構築していくことが急務となったのです。

 
新たなビジネスチャンスの到来

こうした規制緩和の進展により、東京ガスの供給区域内でも新規参入者によるガス供給が可能となり、従来からのガス対石油、ガス対電力の競合に加えて、ガス対ガスの競合も激化しています。 また電力料金の引き下げによって、特に業務用分野のガス対電力の競合が激しくなると同時に、家庭用分野でも「オール電化」攻勢によりガス対電力の競合が激化しています。このようにエネルギー間競合は、ますます激しさを増しています。
このような状況下で、「関東圏で都市ガスだけを供給しているのが東京ガス」ということでは、将来、東京ガスの存在価値は間違いなく低下します。東京ガスにとって、前例主義・現状肯定こそ最大のリスクなのです。
こうした変化の時代は、チャレンジャーにとっては、かつてないチャンスの到来として映ります。東京ガスも、自分自身がチャレンジャーとして新しい時代の変化をリードしていかなければなりません。幸いにも、地球環境の保全がより重要となる中、環境に優しい天然ガスと、それを効率よく利用することを提案できる東京ガスのアドバンテージは圧倒的です。こうした強みを基盤としながら、企業やご家庭のお客さまから選択され続けるように、いままでの事業体質そのものを変化させ、ビジネスの新しい領域や新しい仕組みを創造し、コンサルティング力や提案力を強化していく必要があります。私たちにとって、変化はリスクでなくチャンスなのです。これからの東京ガスは、変化を楽しみながら、天然ガスを基軸にした総合エネルギー事業を積極的に展開しようと考えています。

 
未来への展望

東京ガスのビジネスの基本である都市ガス事業は、海外での天然ガス採掘・液化天然ガス(LNG)の生産、輸送、受入基地における液化天然ガスの陸揚げ・再気化、パイプラインによる輸送、お客さまへの販売と続く一つの連鎖(チェーン)を持っています。こうしたLNGの連鎖(私たちは「LNGバリューチェーン」と呼んでいます)の沿線上にどういった付加価値を付けて事業を拡充・創造していけるかが、今後の課題だと思っています。
10年後そして20年後も、当社の事業の核が都市ガス供給であることはおそらく変わらないでしょう。明治以来連綿と築き上げてきた5万kmを超えるガス導管ネットワーク、約1000万件のお客さま、それらお客さまの多様なニーズにお応えする数々のサービスとこれを支える社員・関係会社・協力企業を抱えた当社が、そう簡単に変貌してしまうわけはありません。コアの部分の強さを維持・強化しつつ、事業拡充と多様なビジネス展開をどれだけ図っていくことができるかが、未来に向けての事業戦略の要になると考えています。

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