精密な需給予測を基に
最適な電力需給戦略を策定・実行する

生産

電力事業計画・エンジニアリング

INTERVIEW WITH

KOSUKE SHAKU

電力本部 電力トレーディング部 取引管理グループ

釋 宏介

2012年度入社
理学系研究科 天文学専攻

入社動機

学生時代は天体現象の理論解析を学び、超新星爆発やブラックホールなどの現象についてスパコンを使ったシミュレーションに取り組む。大きな転機は2011年の福島第一原発の事故。それ以降、人類の最大の課題の一つである持続可能なエネルギー社会に貢献できないか、と考えるようになり、自分の強みである分析力を生かしつつ、エネルギーに関われるような仕事がしたいと思うように。そのためには、有形・無形の資産と技術力があり、長期的な視点で経営している会社であることが必要と考え、自ずと東京ガスが選択肢になった。

CAREER

  • 2012年 技術戦略部 数理グループ 
  • 2015年 営業イノベーションプロジェクト部 データ活用推進グループ
  • 2016年 リビング営業計画部 データ活用推進グループ
  • 2017年 国内留学(MBA取得)
  • 2018年 電力本部 電力トレーディング部 取引管理グループ

01

電力トレーディング部における
釋さんのミッションを教えてください

2016年の「電力の全面自由化」によって、一般の消費者も自由に電力会社を選び、電気を購入できるようになりました。現在、東京ガスは法人・個人合わせて150万件超のお客さまに電気をお届けしています。メインとなるのは扇島パワーや川崎天然ガス発電所など、東京ガスグループのLNG発電所からの電力供給ですが、それだけでは十分ではありません。お客さまに安価な電気を安定的にお届けするには、自社発電所からの電気調達に加えて、市場や相対での売買取引等をうまく組み合わせることが必要です。私の所属する電力トレーディング部取引管理Gは、こうした電力の販売及び調達に関する戦略・指針の立案と、部内横断的な判断が必要な個別取引に関するとりまとめを行っています。

都市ガスとは異なり、電気は溜めておくことができません。お客さまに安価で安定した電気をお届けし、かつ電力事業での収益の最大化を図るには、電力需給の最適化を実現しなくてはなりません。供給不足が起こってはもっての外ですし、かといって供給過剰になっても収益悪化リスクの増大につながります。つまりどの時期、どの時間帯に、どれほどの需要が生じるかを正確に予測して、電力取引の基本戦略を策定することが求められます。

INTERVIEW WITH

KOSUKE SHAKU

02

ミッション遂行にあたって
乗り越えるべき壁とは?

電力取引戦略を立案するにあたって、その基本となるのが電力の需要予測です。一年のどの時期に需要が高まるか、あるいは一日のどの時間帯に電力需要のピークが来るのか、中期的、短期的な予測を立てるのですが、これが一筋縄ではいきません。さまざまな要因で電力需要は変化し、コントロールすることができないからです。2018年の猛暑のような過去数十年の統計値を超えた事態も現実に起こり得ます。より精密な予測を導くために、どのような条件を加味して電力需要のシナリオを想定するのがベストか、いつも頭を悩ませています。

また、電力市場はまだまだ未成熟であり、国のエネルギー戦略とも相まって、毎年新たな制度が導入、あるいは変更されます。電力に関する市場環境はめまぐるしく変化し、そのため、これが未来永劫正しい、という戦略は誰にもわからないというのが現実です。それでも自分の頭で考え、同僚と議論しながら未来を予測するのはとてもエキサイティングな仕事です。もちろん、自分の分析や、立案した戦略が、短期的には会社の収益を大きく左右し、中長期的にはお客さまに安価でクリーンなエネルギーをお届けできることに繋がることを思えば、その責任の大きさに身が引き締まる思いも同時に味わいます。

03

現在チャレンジしている課題と
その将来ビジョンを教えてください

現在、そして今後の課題は、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの取り組みです。我が国のエネルギー政策もそうですが、再生可能エネルギーの割合を高めていくことは世界に共通する命題です。太陽光や風力発電は天候に左右され、コントロールが難しいという問題がありますが、安定した電力供給を維持しつつ、それらをどうポートフォリオに組み入れていくかが大きな課題になります。加えて、電力事業という点では、地域に点在する小規模な発電設備やシステムを最適にコントロールすることで、一つの大きな仮想的な発電所として必要なエネルギーを生み出すバーチャルパワープラント(VPP)への取り組みも進めていく必要があると考えています。

また、東京ガスの海外展開がダイナミックに進んでくなかで、将来的には世界中、とくに新興国のエネルギーシステムの効率化・持続可能化に関わっていきたいとも考えています。先進的な日本のエネルギーシステムを新興国に広げていくことで、地球環境の保全に大いに貢献できるはずです。福島第一原発の事故以来、私が抱き続けてきた持続可能なエネルギー社会に貢献するという思いは、少しずつですが、現実に近づきつつあります。

仕事における誇りと喜び

私のこれまでの職種はデータサイエンティストと近年呼ばれるようになったものです。最初に配属された技術戦略部数理グループでは、リビングサービス本部や原料・生産本部、エネルギーソリューション本部など、あらゆる部門からの依頼で、データ解析や収支シミュレーションなどを用いた意思決定支援を行いました。新たなビジネスや取り組みにはシミュレーションが必要であり「エネルギー・フロンティア」である東京ガスは、実はデータサイエンティストにとって活躍フィールドが広い企業です。エネルギーを取り巻く状況は日々大きく動き、AIやブロックチェーンなど日々新たな技術が活用され始めている中、与えられた業務を淡々とこなすのではなく、自分の頭で考えることが好きだというデータサイエンティストにとって、東京ガスは実に働きがいのある職場だと実感しています。

PREV

03 | TAKAHIRO YAGI

2012年度入社 | 工学系研究科

INDEX

NEXT

05 | SATOSHI MANEYAMA

2011年度入社 | 基幹理工学研究科