CROSS TALK

転職後の仕事・生活・キャリアを語り合う

経験者採用で入社した4名に、他社で働いた経験があるからこその視点を交えながら、東京ガスの企業風土や職場の雰囲気、働き方を支える制度の利用状況などを語ってもらいました。

MEMBER

充実した研修制度で自己啓発

多賀 啓之

東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱
産業エネルギー営業本部 出向
コージェネ・S推進部
デジタルソリューショングループ
2021年度入社
前職:酒類メーカー

快適なワークライフバランスを実現

大木 彩衣里

法務部 法務第一グループ
2019年度入社
前職:大手法律事務所(弁護士)

制度だけでなく運用も柔軟

遠藤 ゆう

エネルギートレーディングカンパニー
最適化戦略部 統合リスク管理グループ
2020年度入社
前職:石油会社

いずれは社外兼業(副業)にもチャレンジ

米田 隆幸

事業開発部 事業開発グループ
2020年度入社
前職:IoTスタートアップ

Q1

東京ガスはどのような社風・
雰囲気だと感じていますか?

入社前はインフラ企業だからお堅い雰囲気なのかなと思っていました。前の職場は自由でフラットな雰囲気の法律事務所だったので、そこが少し心配で……。でも実際には、年齢や役職にとらわれずに意見を言い合える空気感があり、すぐに馴染むことができました。法務部ではいろいろな部署からの相談を受けていますが、部署ごとにカラーはあるものの、互いの知見や立場を尊重してコミュニケーションを取るところは共通していますね。
確かに、担当業務やグループなどの垣根を超えて、協力的な人が多いです。トレーディングは取引をする人、オペレーションを担当する人、管理する人と、さまざまな担当がそれぞれの役割を果たしつつ協力して進めることではじめて成立するビジネスなので、良いチームワークで気持ちよく仕事ができています。助けられることが多く、一人で悩むことはありません。
心理的安全性が高いながらも、成果を出すことに関してのこだわりも強い社風だと思います。私がこれまで勤めた会社の中ではいちばん大きな会社ですが、ぬるま湯ではなく、時には緊張感をもって意見をぶつけあい、日々、切磋琢磨できる環境がある。それでいて、それぞれの成長や活躍を純粋に応援しあっているような、どこか家族的な雰囲気がありますね。
私が感じたのは、新しいことに挑戦しようというマインドを持った人が多いこと。裁量の範囲内でかなり自由に行動でき、新しいことにもチャレンジしやすいと感じています。
それは法務相談でもよく感じます。新しいことへのチャレンジ精神がとても強い。
エネルギー業界は大きく変化しつつあり、東京ガスも会社を挙げて変革へのチャレンジを推し進めていますからね。ただ、関係者間の合意形成も重視しているので、意思決定に一定の時間を要することはあり、職場でもよく話題にはなっています。
エネルギー供給の安定性が求められる事業特性や、それを実現するための社員たちの使命感からくる保守性は、強く感じますね。多くの関係者の合意形成を伴うような組織間で連携した活動をするのはやや工数がかかるなと感じる一方、担当者間で直接連携したりしてカバーできている部分も大いにあり、そういう動きができる人は成果を上げている印象です。
意見は言いやすい。チャレンジするマインドはある。しかし安心・安全を重視する伝統からか、意思決定のスピードにやや課題がある。まとめると、そんな感じですね。

Q2

働き方やワークライフバランスに
変化はありましたか?

働き方やワークライフバランスの変化はあまりありませんが、「在宅勤務(どこでもワーク)」と出社を組み合わせて、柔軟な働き方ができており、ありがたいです。
私も働き方の自由度が大きくは変わったとは感じません。ただ、全国転勤の可能性が下がり、実家のある関東に定住しやすくなったことは助かっています。
そこ、大事ですよね。遠方への転勤の可能性が少ないというだけでも、ライフプランは大きく変わりますから。
そうですよね。もちろん、どの企業でも「転勤をしたくない」という希望は出せると思いますし、そのようなキャリアも描けますが、そうした希望を伝えることに心理的なハードルを感じることもあります。そのハードルを感じないで済む点はありがたいと思っています。
私の前職はスタートアップで、裁量労働制でした。リモートワークも当然のように行っており、自由度はかなり高かったです。それでも大きな変化を感じないのは、自由な働き方を支援する制度が充実しているからだと思います。私のチームにも、コアタイムなしのフレックス・タイム制(スーパーフレックス)」の活用や「在宅勤務(どこでもワーク)」を使ってワークライフバランスを保っている人が多いです。
スタートアップと同じくらい自由度が高いって凄いですね。
私は社会人歴23年で東京ガスは5社目ですが、これまで勤めてきた会社の中で、最も自由度の高い会社だと思います。私自身はワークアズライフという、仕事と私生活の境目をはっきりとつけない働き方を志向していますが、そういった思考や働き方の多様性に対応できる制度が整っていると感じます。
お話をきいていると、ワークライフバランスが大きく変わったのは私だけですね。前職ではかなり仕事に偏った生活をしていましたが、東京ガスに入社してからは休日や深夜に仕事をすることはなくなり、オン・オフを切り替えてメリハリのある生活ができるようになりました。

Q3

これまで利用した働き方を支援する制度、
これから利用したい制度はありますか?

私は月の半分程度「在宅勤務(どこでもワーク)」を利用しています。在宅勤務をしていれば、子どもの学校の授業参観も2時間の「時間単位年休」(1時間単位で取得できる有給休暇)を取得すれば参加できるので有難いです。一方で、「出社」×「在宅」の価値を最大化することは、個人に任されているとも感じるので、出社時には職場を歩き回り積極的にコミュニケーションを取り、在宅勤務時は、ちょっとしたことでも、オンラインツールを活用して直接話すように心がけています。
私も「在宅勤務(どこでもワーク)」はよく活用しています。これに「スーパーフレックス」と「時間単位年休」を組み合わせると、育児等のプライベートと仕事が両立しやすく、とても助かっています。
私は「産休・育児休職制度」をつかって1年弱お休みをいただきました。復職後は「育児勤務(短時間勤務)制度」「在宅勤務(どこでもワーク)」「スーパーフレックス」をフル活用しています。法務部の業務は場所を問わないものが多いので、現在のオフィスへの出社は週1回ほどです。通勤時間がなくなる分、子どもと過ごす時間を確保できますし、子どもが体調不良で保育園を休むときなどは、「時間単位年休」を組み合わせて、大事な打ち合わせの時間だけ勤務するという日もあります。限られた時間の中でも主体的に仕事に携わることができ、柔軟な働き方ができるのでとても便利です。
男性社員が「育児休職」や「スーパーフレックス」を利用して、家事・育児を担当することも珍しくないですね。
私がよく利用するのは会社が費用を全額負担してくれて受講できるUdemyのオンライン学習プラットフォームです。新規事業開発業務では、最先端の技術などを幅広くキャッチアップして、どう事業に生かすという視点を持ち続けなくてはいけません。直近では生成系AIやDX関連のテクノロジーの習得に役立てています。個々のニーズに合わせて自由に研修を受けられるので、成長意欲の高い人にとってはとても良い環境であると思います。
私もUdemyのDXビジネス変革実践プログラムを受講しましたよ。他にもGLOBIS学び放題や「チャレンジプログラム」(外部公開講座等を利用した自己啓発の機会を提供する研修プログラム)を利用しており、自身の成長につながっています。
いろんな学習機会があるんですね。まだ活用できていなかったので、参考になりました。移動時間でも視聴できるUdemyを早速使ってみたいと思います。
休暇制度のうち、私はまだ使っていませんが「キャリアリフレクション休暇」はよい制度だなと思っています。年次が上がると長期休暇が取りづらくなりそうですが、これなら3週間くらいお休みすることもできるようです。

※キャリアリフレクション休暇  30・35・40・50歳到達者に適用、記念品等の贈呈や特別休暇(有給)を付与する制度

「出生時育児休職制度」もなかなか便利そうですよ。本人の希望があれば休職中でもルールの範囲内で就業できる制度で、メンバーが利用しているのを見て、とても良い制度だと感じました。
私がいつか利用したいと考えているのは「社外兼業」(副業)です。社外の業務で得られた知見を社内に還元することで会社にもプラスになりますし、自身のこれまでのキャリアで獲得してきたノウハウを社会に還元していくという意味でも、ぜひチャレンジしてみたいと思っています。

Q4

制度以外の点で、働きやすいと感じる環境、
風土などはありますか?

子どもの体調不良などで急なお休みをいただくこともありますが、みなさん温かい言葉をかけてくださいます。職場としてもお互いにサポートしあう雰囲気があると思います。有給休暇も、業務を事前に調整しつつしっかりとられている方が多いので、自分も取得しやすいです。
人事部から土曜・日曜日を除いて7日以上の夏季休暇取得が推奨されるなど、とても休みを取りやすい会社です。また、休みを取る社員に対しての周囲の理解や、上司のサポートがとても手厚く、休みの間は完全に業務から切り離されてリフレッシュできます。
制度があるだけでなく、運用もしっかりされていますよね。「スーパーフレックス」にしても「育児勤務制度」にしても、利用するのは当たり前、日常の風景です。休暇を取得する予定であることを伝えればよく、休む理由を誰かに言う必要がないし問われもしませんから。
休みはとりやすいし、働く場所も自由に選択できる。上司は仕事、プライベートともに部下を尊重してくれる。確かに日常風景、企業文化ですね。企業文化という点で驚いたのは、若いうちからリーダーとして部下を持って人事考課や育成などのマネジメント機会が提供される点です。
通常、部下の考課を行うのは課長クラスだとおもっていました。東京ガスは課長級のグループマネージャーのみならず、チームリーダーやサブチームリーダーが人事考課を行うこともありますからね。
その場合でもきちんと考課者研修は実施されますし、合理的な仕組みだと思います。グループマネージャーが直接労務管理する部下を30人など持つようなことになれば労務管理だけで四苦八苦することになりますからね。
若いうちから権限を委譲され、責任を持って仕事をすることは、本人の成長にもつながりますし、新しいことにチャレンジする意欲にもつながります。このあたりも東京ガスの特色の一つでしょう。