INTERVIEW

転職者インタビュー

前職で培った現場の知見・対応力に
ソフトウェアテクノロジーを組み合わせ
お客さまのDXに貢献したい

MASAHIRO URATA

2016年度入社

カスタマー&ビジネスソリューションカンパニー
ソリューション共創部
Joy事業グループ

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

CAREER PATH

前職

化学メーカーでの新規事業の推進

化学メーカーの生産技術部に所属。会社の事業転換に伴い、新規製造設備の設計や技術開発、新規事業推進に関する経験を積んだ。これらの経験を通じて、製造設備における設計や技術開発の重要性を学ぶとともに、チームで協力しながらプロジェクトを推進し、効果的な解決策を見つける能力も養われた。

現職

M&Aで継承したJoy事業を推進

日本たばこ産業グループからM&Aによって継承したJoy事業の責任者を務めている。本事業はJoyシリーズと呼ばれるソフトウェアの販売とそれらを活用・統合するシステムインテグレーション事業で構成されます。前職で新規事業に携わった経験を活かし、継承した本事業を推進していくことが最大のミッション。

転職後のキャリア

1年目/2016年度

産業エネルギー事業部 産業技術グループ

ユーティリティーチームで、空調や冷熱源機器の省エネに関する技術支援や製造業向けの空調・冷熱省エネ支援サービスであるCool fitの立ち上げ、技術開発などを担当。4年目からはユーティリティーソリューション室長として、マネジメントや人材採用、技術開発・導入など幅広い業務を経験。

5年目/2020年度

先端技術開発室

室長として、新規技術開発や製造業のお客さまの設備状態を見える化するサービスのシステム基盤構築、お客さまの中央監視システムに得られるデータを基にした省エネ支援等の付加価値を提供するOwl netのサービス立ち上げなどを担当。

6年目/2021年度

ソリューション共創部

Joy事業グループマネージャーに昇格するとともに、日本たばこ産業グループから譲受した事業の東京ガスへの統合を実現。事業統合などに関する新しい知識を書籍等で学ぶとともに日本たばこ産業グループから転籍したメンバー、東京ガスに経験者採用で合流したメンバー、東京ガスグループの各部所から集まった多様なメンバーの強みを掛け合わせて事業成長に向けて推進中。

INTERVIEW

Q1

現在担当されている事業と、その業務内容を教えてください。

マネジメントする事業は2022年に日本たばこ産業グループから継承した東京ガスの新事業です。私はM&Aの交渉段階から本件に関わり、M&A合意後の2022年にソリューション共創部に配属され、事業統合の段階からは事業の立ち上げに関わってきました。事業はノーコードで監視システムを構築できる“JoyWatcherSuite”や、現場帳票のペーパーレス化を実現する“JoyCoMES Re”などのパッケージソフトを提供するソフトウェア事業と、これらのソフトウェアを用いてお客さま毎の課題を解決するシステムインテグレーションの事業で構成されています。
M&Aによるシナジー効果を発揮するためには、日本たばこ産業グループのメンバーが培ってきた技術力と、エネルギー設備などで培った東京ガスグループのエンジニアリング技術を融合し、幅広いお客さまのDXニーズに応えていく必要があります。そのための体制作りや技術開発力の強化、人材育成などが、グループマネージャーとしての私の役割です。また東京ガスグループ各社にもJoyシリーズ(Joyが付くソフトウェアの総称)を導入し各社のDXを推進するとともに、その過程でフィードバックされる「身内ならではの忖度なしの厳しい意見」をJoyシリーズに反映することで、事業を進化させています。

Q2

転職して感じる東京ガスの強みとは?

東京ガスは幅広いお客さまに技術やサービスを提供しており、さまざまな業界や分野のお客さまと向き合うことができます。そのため、多様な課題に対して解決策を提案する機会があり、自身のスキルや知識をさまざまな場面で活かせます。また、メンバーの新規事業創出・推進への意欲も高く、積極的に新たな挑戦ができる環境が整っています。もちろん、新しいサービスや技術の開発、新規市場への進出など、常に進化する状況に対応するために柔軟な発想と行動が求められますが、それだけ自身の成長やキャリアの発展にも新たな可能性が広がると感じています。
さらに、エネルギーの安定供給という使命を果たし続ける企業文化に依るのでしょう。社員同士が支え合う風土があることに加えチームメンバーや上司、同僚と活発にコミュニケーションを取りながら、困難な課題に立ち向かう雰囲気があるところも東京ガスの良さであり、強みだと思います。
一方、確実性を重視するあまり、スピード感に欠けるケースがある点は改善の余地があるかもしれません。DX市場は変化が早く、スピーディーな事業展開が求められます。将来の長期的な展望も見据えて、確実性と信頼性を保ちながら、スピード感のある行動を実現することを心がけています。

Q3

これまでに業務で感じた課題を教えてください。

M&Aに携わった当初は先端技術開発室に在籍していたため、通常業務と並行して、事業統合に関するさまざまな交渉を進めなければなりませんでした。そのためにいくつか業務のフォローができず、後任に引き継ぐ際に課題を残してしまいました。無理をしてしまうと必ず後に問題が生じます。自己責任の範囲内で頑張ることは大切ですが、限界を超えて無理をすると後々に周囲に負担をかけてしまうこともあり得る。自分自身でできる限りの努力を行いつつも、厳しい状況が続く場合は周囲のメンバーに協力を仰ぐことや、事前に体制を構築することが重要だと痛感したことがあります。
現在もしっかり実践できているわけではありませんが、意識して行動するようにしています。自身の限界を理解し、将来を見据えた体制を構築することで、継続的な業務遂行が可能になると考えています。

Q4

転職後、キャリアはどう広がりましたか?

省エネなどのサービスをさまざまな業界・業種のお客さまに提供することで、従来の専門スキルに加えて幅広いスキルを身につける機会を得ました。また、現在のソフトウェア事業に関わることで、日々進化するデジタル技術を新たに学ぶことができていると感じています。お客さまのニーズや市場の変化に対応するためには、常に最新の技術やトレンドにアンテナを張ることや柔軟さが求められます。そうした社会の変化や技術革新への対応力もまた、東京ガスに入社してから磨きがかかったと自負しています。
これらの経験は私にとって非常に貴重であり、新しい技術や知識を取り入れながら、幅広い視点を持つことが重要であることを学びました。今後も視座を高く保ち常に学び続け、お客さまによりよい価値を提供するために必要なスキルや知識を磨き続けていきたいと考えています。

Q5

今後の目標、キャリアビジョンを教えてください。

まずはお客さまに幅広いソリューション・価値を提供することが目標です。そのために、デジタル技術やエンジニアリング技術をさらに高度化したいと思っています。お客さまとの会話やご提供したソリューションを通じて得た知見や経験を基盤に、さらに多くのお客さまに良いソリューションやソフトを提供するサイクルを実現したいですね。 私たちの事業はお客さまのDXに貢献することが大きな目的ですが、その方法は多様かつ柔軟です。システム全体をご提供する垂直統合型のソリューションだけでなく、Joyシリーズをキーパーツとして個々のお客さまが直面する課題を解決するきっかけを作る方法もあります。幅広いニーズに応じた解決法を提供することで、お客さまのDXのきっかけづくりに寄与することが大切だと考えています。
様々なお客さまとの共創によりソリューションの新規創出や改善に取り組み、DXを実現し未来を切り拓いていきたいと考えています。