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PROJECT STORY

PROJECT STORY

まだ利用できる商品を、使いたい人の元へ
食品ロスを削減し
社会貢献につながるショッピングサイト

junijuni sponsored by TOKYO GAS

東京ガスではエネルギーサービスだけでなく、お客さまの暮らしに役立つさまざまな新規サービスの検討・開発を行っている。そのひとつが「食品ロス」「商品廃棄」という社会課題の解決に貢献する社会貢献型ショッピングサイト「junijuni sponsored by TOKYO GAS」だ。株式会社オークファンと共同で2019年4月にオープンした。

junijuniは、趣旨に賛同いただいた企業から「賞味期限の切迫」「パッケージの新調」「期間限定プロモーションの終了」等を理由に廃棄対象となってしまう食品や日用品を仕入れ、会員に低価格で提供する。あわせて購入金額の一部を、利用者が選んだ社会活動団体に寄付できる仕組みだ。なぜ、東京ガスがこうした事業に取り組んだのか。その目的や意義、今後の展望をメイン担当に聞いた。

近年、食品ロスや商品廃棄が大きな社会問題になっている。賞味期限間近の品やパッケージ変更品など「まだ食べられる」「まだ使える」にも関わらず、処分対象となる商品もそのひとつだ。持続可能な社会を実現する意味からも、これらを有効利用できないものか。「junijuni」は、そうした思いから生まれた社会貢献型ショッピングサイトだ。商品の価格には、社会課題の解決に取り組む各種団体等への寄付金が含まれており、利用者は商品購入の際に寄付先を選択できる。商品の購入と寄付金の連動を通じて社会課題解決に貢献できる仕組みだ。

PROJECT MEMBER

塩田 夏子

東京ガス
デジタルイノベーション本部
価値創造部 サービスイノベーショングループ

今回のプロジェクトの目的、
狙いを教えてください。

デジタルイノベーション本部価値創造部は、「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、お客さまの暮らし全般を支えられる企業になるという東京ガスの理念のもと、次代に求められる新しいサービスを開発することを使命としています。今回のプロジェクトは、価格比較メディア「aucfan.com」を運営する株式会社オークファンとの協議のなかで生まれました。オークファンは、グループ会社である株式会社SynaBizが運営する廃棄商品を寄付金と連動させて販売するサイトをすでに手がけており、さらにサービスを加速させたいという狙いがありました。一方の東京ガスには、社会貢献につながる新しいサービスの知見を手に入れたいという想いがありました。そうした両社の思惑が一致して、本プロジェクトはスタートしました。

本サイト名の「junijuni」は「ジュニジュニ」と読みます。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の「12. つくる責任、つかう責任」に本サイトの趣旨が合致することから、12(ジューニ)に重ねて、東京ガスが命名しました。現在、「食品ロス」「商品ロス」は世界的な社会問題となっており、環境省の資料によると、日本国内の食品ロスだけでも年間643万トン。その廃棄コストに2兆円もの費用が投じられています。そうしたなかで、「ロスを削減するショッピングサイト」を大きな顧客基盤を持つ東京ガスが運営することで、食品・商品ロスという社会課題の認知を広げ、削減活動の輪を広げていく。それが本プロジェクトの大きな狙いです。

本プロジェクトが果たす
社会的意義とは?

ひとつは東京ガスだけでなく、出品企業のSDGsにも貢献する点です。「まだ食べられる、使えるのに廃棄しなくてはいけない」商品をjunijuniに出荷することで、企業は損益を削減するとともにSDGsの「12. つくる責任、つかう責任」を果たします。またjunijuniで販売する商品の価格には、社会課題の解決に取り組む各種団体等への寄付金が含まれており、利用者は商品購入の際に寄付先を選択できる仕組みになっています。日常的に行うにはハードルが高い寄付も、日々のお買い物で少額から貢献できる仕組みがあれば気軽に行えます。利用者は安価に商品を購入できるだけでなく、買い物をとおして社会に貢献できるのです。

また、junijuniでは新型コロナ感染症拡大の影響で生活に困窮する世帯を支援することを目的に、取り扱い食品をフードバンクへ寄贈するなど、食品商品ロス削減以外にも、さまざまな社会支援を行っています。社会貢献型ショッピングサイトとして、困っている方への支援を多方面に広げていけることも価値があると考えています。

プロジェクトを遂行する上で、
大変だったことは?

最初の約半年間はプロジェクトのサブ担当として、プロモーションの企画や売上データなどの集計・分析を担当していました。しかし、2019年12月にメイン担当者が異動となり、急遽私がメイン担当を引き継ぐことになりました。本プロジェクトは商品管理や販売、配送等のサイト運営をオークファンが担い、東京ガスはサイト施策の企画・立案、進捗管理、広報、データ分析などを行っています。入社2年目でまだまだ分からないことだらけでしたが、自分が推進していかなければならない状況になり、頭を抱えました。新規サービスだけに「こうすれば大丈夫」「この人に聞けば答えが分かる」というわけではないので、正しい方向に進んでいるかが分からないのです。

まずは自分で考えて、不安なことや疑問に思うことはプロジェクトメンバーに相談し、議論する。だけど、正解はわからない。そうした不安定な状態からのスタートでした。私としては「サイトが何を目的としているのか」「何に貢献するのか」という大きなゴールを見据えながら各施策を打つことを心がけ、プロジェクトの進路を定めていきました。

もうひとつの戸惑いは、プロジェクトをともに手掛けるオークファンとの企業文化の違いです。東京ガスはエネルギーの安全・安定供給という社会的使命を負うことから、ステークホルダーとの信頼をとても大切にしていて、安全性や確実性を重視する企業文化が根づいています。一方、オークファンは勝機とみるや積極的に行動を起こす企業文化で、意思決定の速度や優先順位もまったく違います。そうした文化の異なる両社が、ともに納得できる方向で物事を進めるには、対等なパートナーとしてコミュニケーションを取り、丁寧に意見をすり合わせていくことが重要でした。

プロジェクトに関わることで得られたやりがい・成長できたことを教えてください。

いちばんのやりがいは、junijuniという新しいサービスを通して、東京ガスがエネルギー企業から、価値提供サービス企業へと変わっていく可能性を感じられることです。junijuniが生み出す収益はエネルギー事業に比べれば雀の涙ですが、ここで得られた経験やノウハウは次の新しいサービス創出に役立てられます。たとえばjunijuniのログを分析することで、消費者の購買傾向や関心といった知見が得られますし、Webサービスを通してリアルタイムな情報収集や施策の効果検証を行うといったノウハウも蓄積することができました。今後はこれらのデータをもとに、新たなサービスの可能性を探っていきたいと思っています。

また、私個人としては「とりあえずやってみよう」「走りながら考えよう」という考え方を身につけられたのが収穫だったと感じています。新規サービスの展開にはスピードが求められます。信頼を大切にする東京ガスの良き文化を継承しつつ、ときにはリスクを取ってチャレンジする新しいスタイルを確立させていきたいと思います。

東京ガスは、人々の豊かな暮らしづくりに貢献するため、これからもjunijuniのような、お客さまに喜んでいただけるサービスを創出し、エネルギーだけではない、暮らしにまつわるさまざまな価値を提供していきます。私も新規サービス開発に携わり、「東京ガスってこんなことまでやっているの?」と良い意味で思ってもらえるようなサービスをお届けしたいと思っています。

PROJECT STORY

田町スマエネパーク

官民連携で実現したエネルギーを地産地消する
低CO2で災害に強いまちづくり

PROJECT STORY

コーブポイントLNGプロジェクト

日本初となる米国シェールガス由来LNGの
長期契約による受け入れ
供給と価格の安定化を目指す

PROJECT STORY

junijuni sponsored by TOKYO GAS

まだ利用できる商品を、使いたい人の元へ
食品ロスを削減し
社会貢献につながるショッピングサイト